どうしたんだい、高橋くん。なんだか元気がないね。
あ、先輩~。最近、ついダラダラしちゃって…SNS見てるうちに一日終わっちゃうんですよ。
なんか、やる気スイッチが見つからなくて…。
なるほど。流されてしまう感じか。
実はね、ナポレオン・ヒルの『悪魔を出し抜け!』という本に、まさにその話が出てくるんだよ。
えっ、悪魔?出し抜く?なんだか怖いタイトルですね…。
この本では“惰性や依存”を“悪魔”にたとえて、自分の頭で考え、意志を持って行動することの大切さを説いているんだ。
流されずに生きるためには、まず“絶対に叶えたい目標”を持つこと。
そして、それを習慣に変えることが鍵だとね。
なるほど…“悪魔”ってそういう意味なんですね。
でも、僕、誘惑に弱いからなあ。夜中のラーメンとか…(笑)
誰にでもあるよ。
でもね、食欲や喋りすぎをコントロールできる人は、他のことも自然と整えられる。
小さな自制心が、大きな自由を生むんだ。
なんか僕も“悪魔”に支配されてた気がします!
佐藤先輩、その本、もっと詳しく教えてください!
今回紹介する本はこちら
悪魔を出し抜け!【著・ナポレオン・ヒル】
今回はナポレオン・ヒルの著書『悪魔を出し抜け!』をご紹介します。
この本は、ナポレオン・ヒルが20年もの歳月をかけて成功者たちにインタビューし、彼らの成功法則を研究した成果のひとつです。
著者であるナポレオン・ヒルは1883年、アメリカ・バージニア州の片田舎に生まれました。
幼い頃は貧しい環境で育ちましたが、「成功の法則を解き明かしたい」という情熱を持ち続け、やがて鉄鋼王アンドリュー・カーネギーに出会い、彼の後押しを受けて、20年以上にわたり成功者たちを取材し続けます。
彼が取材した相手には、ヘンリー・フォード、トーマス・エジソン、アレクサンダー・グラハム・ベルなど、当時を代表する偉人たちが含まれていました。
その膨大な研究をまとめたのが、世界的ベストセラー『思考は現実化する(Think and Grow Rich)』です。
これは「成功哲学の原点」とも呼ばれ、今なお読み継がれています。
そして今回取り上げる『悪魔を出し抜け!』は、長らく未公開だった原稿が世に出たものです。
内容は大胆で、人生を台無しにする「惰性や依存」を“悪魔”にたとえ、そこから抜け出す方法を語っています。
つまり、「自分の頭で考え、自分の意思で行動すること」の重要性を、鮮やかに説いた一冊なのです。
みなさんはどうでしょうか。
日々、自分の頭で考えて行動できているでしょうか?
もしかすると、「つい流れに身を任せてしまう」「誰かに言われたことをやる方が楽だ」「SNSで見た意見に流されてしまう」——そんな経験があるかもしれません。
それは人間として自然なことです。
私たちはどうしても、面倒なことから逃げて、楽な方へと流されやすい生き物だからです。
けれども、自分の頭で考えないと、周りの意見や環境、そして誘惑……この本でいう「悪魔」に支配されてしまいます。
気づけば、本当に成し遂げたかったこととは正反対の、空虚でだらしない日々に陥ってしまうのです。
一方で、自分の頭で考え、意志を持って行動できる人は違います。
周囲に振り回されず、自分が大切だと思うことを貫ける。
たとえ面倒でも、自分にとって意味のある行動を積み重ねていける。
そうした人は時間が経つほどに、自分が思い描いた理想に近づき、充実した人生を手に入れることができるのです。
この本には、人生をより良く生きるための方法がはっきりと書かれています。
「周りに流されず、自分の頭で考え、大事だと思うことをやり遂げる」——これが本書の核心です。
これからの時間で、そのエッセンスを一緒に学んでいきましょう。
どうぞリラックスして、心を開いて読んでみてください。
必ず叶えたい目標を持つ
流されない人生を送るために、まず大切なのは「人生で絶対に叶えたい目標を持つこと」です。
なぜ目標を持つと流されなくなるのでしょうか。
それは、目標が人生の指針になるからです。
例えば「筋肉をつけて格好よくなりたい」と心の底から強く思った人がいるとしましょう。
そんな人は、友人から飲みに誘われても、トレーニングが面倒に感じる日があっても、誘惑に負けずに筋トレや食事管理を続けることができます。
もちろん、筋肉を損なうようなタバコやお酒にも手を出しません。
なぜか。
それは、お酒を飲むことが「筋肉をつけて格好よくなりたい」という目標から遠ざかる行為だということ、そして毎日トレーニングを続けることが目標に近づくことだと分かっているからです。
ナポレオン・ヒルは、目標を持った人の姿を「ゴール地点に一直線に向かう船」に例えています。
障害があっても、自分の目的地へと進み続けられるのです。
では、目標を持たない人はどうでしょうか。
その人は、海にただ浮かんでいるイカダのようなものです。
ゴールもなく、漂うまま。
すると、人間は面倒や恐れから逃げ、楽な方へと流されていきます。
サボり、先延ばしを繰り返し、やがて「考えること」さえもしなくなってしまう。
だからこそ、人生を実りあるものにしたければ、まずは「これだけは絶対に叶えたい」という目標を明確にしなければなりません。
ここで安心してほしいのは、ナポレオン・ヒルが2万5000人以上を調査した結果、明確な夢を持っていたのは、わずか2%しかいなかったということです。
つまり、ほとんどの人——98%の人は目標を持たずに流されて生きているのです。
成功できる人はごく少数。
それは、明確な目標を持っているかどうかで決まっているのです。
ですから、もしあなたが「充実した人生を送りたい」と思うなら、まずは「自分の人生で絶対に叶えたい目標」を見つけてください。
それを人生の指針として行動すること。
これが第一歩になります。
目標を持つだけでは不十分
人生で「絶対に叶えたい目標」を持つことは大切です。
しかし、目標だけではまだ不十分です。
流されない人は、その目標を実現するために明確な計画を立て、それを習慣化しているのです。
例えば「モテたい」という目標を掲げたとしましょう。
人によって違いはありますが、肌、眉毛、筋肉といった変えられる部分を整えることが重要になります。
身長や顔立ち、体質は変えられません。
だからこそ「変えられる部分」に集中するのです。
そのためにどうすればよいか。
まずは「なぜそれをやるのか」という理由を、自分の中でしっかり言葉にしておくことです。
理由づけは、方向性を決める“羅針盤”です。
意味が腑に落ちていないと、結果が出ない時期に簡単に折れてしまいます。
次に、その理由に沿って行動を設計します。
いつ・どこで・どれくらい・何をするのか——たとえば「朝起きたらまず水を飲み、プロテインを摂る」「毎週土曜の午前に眉毛サロン」「歯磨きはホワイトニングの歯磨き粉で3分」など、具体のレベルまで落とすことです。
ここまでが“考える段階”。
そして最後に、習慣化です。
ナポレオン・ヒルは「人間は習慣の奴隷であり、行動の95%は習慣によるものだ」と言います。
つまり、自分の目標を叶えるための行動を習慣に落とし込んでしまえば、いちいち考えなくても自然と続けられるようになるのです。
ここで言う「いちいち考えなくても続けられる」は、理由を考えなくてよいという意味ではありません。
そうではなく、毎回の小さな意思決定に認知コストを使わないということです。
大枠の方向(なぜやるか)は最初にしっかり考え、日々の実行(どうやるか)は自動化して迷いを減らす。
イメージとしては、舵取りは思考、推進は習慣。
この二つがかみ合うと、疲れにくく、ブレにくくなります。
最後にもう一つ。
習慣は作って終わりではありません。
定期点検(週1回や月1回)で、「今の習慣は“なぜ”に合っているか」「負荷は適切か」「もっと良い方法はないか」を見直します。
理由(羅針盤)と習慣(エンジン)を定期的に同期させることで、惰性に流れず、目的地にまっすぐ進めます。
意外とやることはシンプルです。
ただ、中には「目標だけ掲げて、計画をまったく立てない」という人もいます。
それでは結局、流されてしまいます。
だからこそ覚えておいてください。
流されない人は、明確な計画を立て、それを習慣にしているのです。
食欲をコントロールする
目標を掲げ、計画を立てても、それでも行動できない人がいます。
「面倒だな」「まあ、明日でいいか」……そうやって先延ばしにしてしまう。
これは、自分を律する力——自制心が足りないからです。
自制心は鍛えることができます。
ナポレオン・ヒルは、自制心を失う大きな原因として「食欲」「性欲」「喋りすぎ」の三つを挙げています。
ここではまず、食欲についてお話ししましょう。
食欲は、人間の本能の中でも特に強いもののひとつです。
現代には誘惑が溢れています。
ハーゲンダッツ、ポテトチップス、ドーナツ、ラーメン、ピザ……美味しいものはいくらでも手に入ります。
この食欲を抑えられずに、肥満や病気に悩む人も少なくありません。
だからこそ、食欲をコントロールできる人は、その他のこともコントロールしやすいのです。
逆に、食欲を抑えられずにいつも食べすぎてしまう人は、他の衝動や欲求にも流されやすくなります。
ナポレオン・ヒルは「過剰な食欲は思考を鈍らせる」と述べています。
暴飲暴食を続ければ、自分で考える力を失い、悪魔の支配に落ちていく。
それほどまでに、食欲は人の生き方に影響を及ぼすのです。
実際、食べすぎると消化にエネルギーを奪われ、集中力や思考力は弱まります。
だから朝に生産的なことをしたいのであれば、朝食は軽めに済ませるのが良い。
動物の世界でも、空腹時ほど集中力が研ぎ澄まされ、良い狩りができるといいます。
満腹で狩りをしている動物など、ほとんどいないでしょう。
さらに、食欲をコントロールできない人は、性欲や恐怖といった他の衝動にも流されやすくなると言われています。
だからこそ、まずは「食べすぎない」ことから始めるとよいのです。
毎日の食事は腹八分目を心がけましょう。
もちろん、大晦日や特別な日くらいは楽しんでもいいでしょう。
しかし日常では、腹八分目を意識することが大切です。
最初から完璧に守れなくても構いません。
「食べすぎると他の衝動にも流されやすくなる」という事実を意識するだけでも、自制心は少しずつ鍛えられていきます。
これが、自制心を持つための第一歩。
——食欲をコントロールすることなのです。
性欲をコントロールする
自制心を失わせる大きな原因の二つ目は、性欲です。
食欲と同じく、あるいはそれ以上に強いのが性欲。
この欲求をコントロールできない人は、人生そのものを乱してしまうことも少なくありません。
実際、性欲に振り回されて犯罪に走ったり、家庭やキャリアを失ったりした人の例は数え切れないほどあります。
芸能人や著名人でも、不倫やスキャンダルで一気にキャリアを失う人がいますよね。
それほどまでに強大な欲求だからこそ、性欲をコントロールできる人は、その他のことも比較的コントロールしやすいのです。
考えてみてください。
筋トレを続けること、勉強すること、朝早く起きること。
これらは性欲を制御することに比べれば、はるかに簡単です。
つまり、性欲を抑えることができる人は、その他の行動も自然と整えやすくなるのです。
では、どうすれば性欲をコントロールできるのか。
大切なのは「極端にならないこと」です。
1日に2回も3回も自慰や性行為をしてしまう——これはやりすぎです。
そういう場合は「週に2回まで」とルールを決めて、過度に欲求を満たさないようにしましょう。
逆に、まったく満たさないのも良くありません。
ナポレオン・ヒルはこう述べています。
「性欲を全く満たさないと、せき止められた川がダムを壊してあふれ出すように、心が崩壊してしまう」
だから「禁欲さえすれば偉い」という考え方は浅いのです。
ここでも大事なのは、バランスです。
さらに本書では、性欲を「他の活動に転換せよ」とも書かれています。
つまり、性欲をすぐに発散せず、少し蓄えて、そのエネルギーを夢や目標の達成に使いなさい、ということです。
そうすれば、行動に粘り強さが生まれます。
ナポレオン・ヒルは、以下のように強く言い切っています。
「性欲をコントロールできる者は勝者となり、できない者は敗者となる」
性欲は人間にとって避けられない自然な衝動です。
だからこそ、極端に抑えるのでも、放任するのでもなく、自分の人生を豊かにする方向へと転換することが大切なのです。
喋りすぎない
自制心を失わせる原因の三つ目は、喋りすぎることです。
人は誰しも、自分の話をしたいという欲求を持っています。
自慢話や日常の些細なことを、つい延々と話してしまった経験はありませんか?
話していると気持ちがよくなり、ついつい止まらなくなる。
しかし、その「喋りすぎ」が自制心を弱めてしまうのです。
なぜでしょうか。
ナポレオン・ヒルは「必要以上に喋ることで、エネルギーと集中力が外へ漏れ出してしまう」と述べています。
つまり、話しすぎると自分の力が散漫になり、行動力が落ちてしまうのです。
また、喋りすぎる人は周囲からの印象も悪くなりがちです。
想像してみてください。
誰かが1時間もマシンガントークをしてきたら、疲れてしまうでしょう。
友人や恋人が電話で延々と今日の出来事を語ってきたら、正直「もう勘弁してくれ」と感じることもあるはずです。
つまり、喋りすぎることは自分にとっても相手にとっても良いことがないのです。
一方で、成功する人ほど「必要なこと以外はあまり喋らない」という傾向があるといいます。
言葉を無駄遣いせず、集中力とエネルギーを自分の行動に注いでいるのです。
ですから、自制心を養うためには——
食欲、性欲、そして喋りすぎ。
この三つをしっかり律することが大切です。
これらをコントロールできるようになれば、心が落ち着き、自分の目標に向かって着実に進む力がついてきます。
悪魔のささやきに流されず、自分の人生を自分で選び取ることができるようになるのです。
失敗や逆境から学ぶ
目標を持ち、計画を立て、そして自制心を養って行動に移したとしても、すべてが順調に進むわけではありません。
むしろ、行動すれば必ず失敗に出会います。
この時、大切なのはその失敗をどう受け止めるかです。
ナポレオン・ヒルはこう言っています。
「人は失敗や逆境に直面したとき、自分の頭で考えることをやめるか、それとも考え直すか、どちらかになる」
考えることをやめてしまえば、惰性や依存、思考停止に陥り、悪魔の支配に落ちてしまいます。
一方で「なぜ失敗したのか」「次はどうすればうまくいくのか」と考え直すことができれば、その逆境は成長のきっかけとなります。
つまり、成功する人と失敗で終わる人の分かれ道は、逆境にどう反応するかで決まるのです。
失敗したときは落ち込むのではなく、問いかけてみましょう。
「何が原因だったのか」
「次はどう工夫すればうまくいくのか」
そうやってもう一度挑戦する。
もちろん、努力しても結果が出ないこともあります。
役者、YouTuber、声優などを目指して懸命に頑張っても、なかなか成果が出ない場合もあるでしょう。
そういうときは「才能」という要素も考えなければなりません。
自分にその分野の才能がないのに、無理にその目標を掲げているとしたら、それ自体が間違いかもしれないのです。
ただ、安心してください。
「もうやれることがない」というくらい徹底的に挑戦し、失敗したのであれば、未練なく次の道に進むことができます。
しかも、失敗の数が多いほど「うまくいくパターン」「失敗するパターン」を学んでいますから、次の挑戦の成功率は高くなるのです。
ナポレオン・ヒルは「成功は常に、過去に経験した失敗の数に比例する」と語っています。
実際、最初の夢は叶わなくても、二つ目、三つ目の夢を実現している人は多いのです。
最初の夢は、自分の適性や才能を考慮していないことが多いからこそ叶わない。
しかし、そこから学んだ経験が次の挑戦に活かされるのです。
だからこそ、失敗を恐れる必要はありません。
失敗や逆境こそ、学びと成長のチャンスなのです。
環境を選ぶ
次に大切なのは、自分の目標を叶えやすい環境に身を置くことです。
人は思っている以上に、環境から大きな影響を受けています。
それは良い影響もあれば、悪い影響もある。
例えば、ダイエットをしているとき、もし自宅のすぐ横にコンビニがあったら、つい余計なお菓子やスイーツを買ってしまうかもしれません。
あるいは、周囲に否定的な人が多ければ、自分の考え方まで否定的になってしまうでしょう。
このように、私たちの思考や行動は、気づかないうちにゆっくりと、しかし確実に環境から影響を受けているのです。
だからこそ、住む場所や付き合う人を選ぶことはとても大切です。
体の健康を考えて食べ物を選ぶように、心や人生を考えて人や環境を選ぶことも必要なのです。
頑張るよりも、まず「頑張らなくてもよい環境を選ぶ」こと。
これが、流されずに生きる大きなポイントになります。
例えば、筋肉をつけたいなら、同じように筋トレを頑張っている人や、前向きに努力している人と一緒にいることです。
すると自然と、良い習慣や前向きな空気に引き上げられます。
同時に、自分自身も相手に良い影響を与えられるように努めなければなりません。
だらしない自分でいれば、相手から見限られてしまいますからね。
では、もし環境を変えられない場合はどうすればいいでしょうか。
ナポレオン・ヒルは厳しくこう言っています。
「環境を変えるか、そのまま貧しいままでいるか、二つに一つだ」
環境は、それほどまでに私たちを左右する大きな要因なのです。
だからこそ、自分を本当に変えたいのなら、思い切って環境を変えること。
それが、目標を叶えるための大きな一歩になるのです。
先送りせず行動する
最後にお伝えしたいのは、重要なことを先送りせず、すぐに行動を起こすことです。
なぜなら、時間は有限だからです。
ほんの少し行動が遅れただけで、大きなチャンスを逃してしまうことがあります。
ナポレオン・ヒルは「行動を先延ばしにすることこそ、悪魔に支配される典型的な入り口だ」と述べています。
つまり、惰性や依存、思考停止に陥る最初の一歩が「先延ばし」なのです。
けれども、私たちはつい「後でいいか」と思ってしまいます。
それは人間の弱さでもあり、誰しもが抱える課題でしょう。
私自身も耳が痛い部分です。
しかし、考えてみてください。
人生とは、限られた時間を「何か」と交換しながら生きる営みです。
お金や食事、ゲーム、友情、恋愛、家族、勉強、資格の取得——あらゆるものが時間との交換です。
それなのに、行動を後回しにするのは「何とも交換せずに時間を捨てている」のと同じこと。
これほどもったいないことはありません。
しかも、「本当にできないこと」というのは、そもそも想像すらできないものです。
ですから、今あなたの頭に浮かんでいる「やってみたいこと」は、やってみる価値がある証拠なのです。
ですから覚えておいてください。
先送りせず、すぐに行動すること。
これこそが、チャンスを逃さず、自分の人生を自分のものにしていくための秘訣なのです。
まとめ
ここまで、ナポレオン・ヒルの『悪魔を出し抜け!』から学べる大切な教えをお話ししてきました。
最後にもう一度、要点を振り返りましょう。
まず何より大切なのは、自分の頭で考えて生きることです。
周りの意見や環境に流され、惰性に任せてしまえば、思考停止の状態——つまり「悪魔の支配」に落ちてしまいます。
そうならないためには、いくつかのステップがあります。
1つ目は、人生で絶対に叶えたい目標をはっきりさせること。
そして、目標だけで終わらず、それを実現するための具体的な計画を立て、習慣にまで落とし込むことです。
次に大事なのは、自制心を養うこと。
食欲、性欲、そして喋りすぎ。
この三つをコントロールできれば、その他の誘惑や恐怖にも流されにくくなります。
さらに、失敗や逆境をどう受け止めるかも重要です。
失敗は避けられません。
大切なのは、その失敗を学びに変え、成長の糧とすることです。
また、自分の目標を叶えやすい環境に身を置くことも忘れてはいけません。
人は無意識のうちに環境から影響を受けます。
だからこそ、前向きな人や望ましい習慣が自然と身につく環境を選ぶことが大切です。
そして最後に、重要なことを先送りせず、すぐに行動すること。
行動の遅れこそが、チャンスを逃す最大の原因です。
時間は有限ですから、思い立ったときに行動する勇気を持つことが、成功につながります。
——つまり、『悪魔を出し抜け!』が教えてくれるのは、こういうことです。
自分の頭で考え、自分の意思で選び、自分の力で行動する。
その積み重ねが、充実した人生をつくり出していくのです。
どうぞ今日から、少しずつでも実践してみてください。
きっと未来は変わっていきます。